こんな会社には融資しません

資金調達, 銀行融資

はじめに

みなさまこんにちは!創業サポートに力をいれている高須賀会計事務所です!
本日は銀行融資について書きたいと思います。

金融機関は預金者からお金を預かり、それを個人や会社に貸すことで、利益を獲得します。
預金者には、利息を支払い、融資先から利息を受け取るとこで、利益を、確保するのです。

このような仕組みからわかるように、銀行はお金を貸さないと利益を獲得することはできません。そのため金融機関はお金を貸す先を探します。しかし、どれだけ借りたいと言ってくれる会社があったとしても、融資には一定の審査があります。誰に貸しても良いとうわけではないのです。

そこで今回はどのような決算書であれば審査に通りやすいか。金融機関が融資をしたくなる決算書について解説します。

金融機関の視点

金融機関は会社などに対してお金を貸しますが、貸したお金は返してもらう必要があります。ですが多くの会社に融資をしていると、中には経営状況が悪くなってしまいお金を返すことが難しくなってくる会社が現れます。このような、経営状況が悪くお金を返さない可能性がある会社に対する貸付金のことを不良債権と言います。

銀行としては、不良債権を増やしたくありません。銀行の財務状況が悪くなるからです。そのため、ある会社への貸付金が不良債権になると、その会社は金融機関から融資を受けにくくなってしまいます。金融機関から不良債権と思われないように、努力することが重要なわけです。

不良債権に分類される基準

では、どのような状況になると不良債権に分類されてしまうのでしょうか?

不良債権になるかどうかは①債務超過ではないか(債務超過はダメ)②債務償還年数が10年未満であるか(10年未満が良い!)この2つが重要な判断基準となります。赤字であってもこの2つの基準を満たしておけば融資を受けられる可能性があります。
(債務超過・債務償還年数については、後ほど解説します)

重要ポイント!

①債務超過ではないか
②債務償還年数が10年未満
この2つを満たしていれば赤字でも融資を受けられる可能性あり!!

繰り返しになりますが赤字であっても、この2つの基準クリアしていれば、正常な貸付先として見てもらえるのです。もちろん、融資にあたっては、社長の人柄や従業員能力、個人資産や将来性なども加味されますが、形式的な基準であるこの2つの基準をクリアしておくことはとても大切です。
(この2つの基準は実際に金融庁が示した基準です)
それでは「①債務超過」とは何か?「②債務償還年数」とは何かを解説していきます。

債務超過とは?

債務超過とは自己資本がマイナスになる状態です。
つまり会社の価値が0円を下回ってるマイナスの状態ですね。
例えば、会社を設立するために300万円資本金を用意してスタートとしたとします。
この300万円を使い潰し、資本金300万円を上回る赤字が出た状態が債務超過なのです。
私たちの生活に置き換えると、貯金を食いつぶして、借金だけで生活している状態です。このように債務超過は財政状況が悪化している状態なので、融資を受けにくくなるのは理解しやすいことだと思います。

債務償還年数とは?

債務償還年数とは、1年間に稼ぐキャッシュ現在の借入金を返済するには、何年かかるのかという指標です。
債務償還年数が10年であれば、借入金を返済するのに10年間必要ということになります。借金を返済するために必要な時間だと思ってください。
この債務償還年数を使って金融機関はお金を借りすぎていないかどうかを判断するわけです。

計算方法

①キャッシュイン(経常利益+減価償却費−法人税等)→1年間に稼ぐお金
②要債務償還(有利子負債−所用運転資金)→返済すべきお金
③債務償還年数=①÷②で計算 → 借金を返済するために必要な時間

この計算式に基づき債務償還年数が10年未満であれば、問題はなく、10年を超えてくると金融機関は、あなたの会社のことを不安視します。

最後に

いかがでしょうか?融資を受ける際に金融機関の考え方を少しでも知っていると、数値に強い経営者と感じてもらえます。数値に強い経営者であることは銀行員を安心させるための材料にもなるため、是非とも「債務超過」「債務償還年数」という言葉を知っておいてください。
増収増益で華やかな決算書が出来上がる事に越した事はありませんが、長年経営をしていると厳しい状況に追い込まれることもあります。そのような厳しい状況の中でも債務超過を防ぎ、債務償還年数を10年以内に留めるという意識を持つようにしましょう!最後までお読みいただきありがとうございました。

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